Exoplanets
系外惑星
太陽以外の恒星を公転する惑星「系外惑星」。発見史を変えた天体から、生命存在可能性が議論される地球型惑星まで、代表例を整理する。
ホットジュピター · ハビタブルゾーン外
51 Pegasi b
主星: ペガスス座51番星(51 Pegasi) · 約50光年 · 1995年発見
主系列星のまわりで初めて確認された系外惑星。1995年にマイヨールとケローによって発見され、2人は2019年のノーベル物理学賞を受賞した。木星級の巨大ガス惑星でありながら主星にきわめて近く、わずか約4.2日で公転する「ホットジュピター」の最初の例。惑星形成理論の見直しを迫った歴史的発見。
ホットジュピター · ハビタブルゾーン外
HD 209458 b
主星: HD 209458(ペガスス座) · 約159光年 · 1999年発見
惑星が主星の前を横切る「トランジット」が初めて観測された系外惑星。これにより半径や大気の組成を直接調べる道が開けた。大気から水素が宇宙空間へ流出していることや、ナトリウム・水蒸気の存在が検出され、系外惑星大気研究の先駆けとなった。愛称は「オシリス」。
スーパーアース · ハビタブルゾーン内
Kepler-452b
主星: Kepler-452(はくちょう座) · 約1800光年 · 2015年発見
太陽によく似た主星のハビタブルゾーンを約385日で公転する、地球に比較的近い大きさの惑星。「地球のいとこ」と呼ばれ話題になった。半径は地球の約1.6倍。質量は直接測定されておらず岩石惑星かどうかは未確定だが、太陽類似星の居住可能領域にある惑星の代表例として知られる。
地球型惑星 · ハビタブルゾーン内
TRAPPIST-1e
主星: TRAPPIST-1(みずがめ座) · 約40光年 · 2017年発見
赤色矮星 TRAPPIST-1 を公転する7つの地球サイズ惑星のうちの1つ。7惑星のうち複数がハビタブルゾーンにあり、特に e は地球に近い密度と大きさを持ち、液体の水を保持できる可能性が高いと考えられている。JWST による大気観測の最優先ターゲットの一つ。
地球型惑星 · ハビタブルゾーン内
Proxima Centauri b
主星: プロキシマ・ケンタウリ(ケンタウルス座) · 約4.24光年 · 2016年発見
太陽系に最も近い恒星プロキシマ・ケンタウリ(約4.24光年)のハビタブルゾーンを公転する地球質量級の惑星。最も近い系外惑星として、将来の探査・観測の有力候補。ただし主星の赤色矮星は強いフレアを起こすため、大気や生命の維持には不利との指摘もある。質量は下限値。
スーパーアース · ハビタブルゾーン外
GJ 1214 b
主星: GJ 1214(へびつかい座) · 約48光年 · 2009年発見
地球と海王星の中間サイズの「スーパーアース/ミニ・ネプチューン」の代表例。質量は地球の約6.5倍。水を多く含む組成や厚い大気が示唆され、こうした中間サイズ惑星の内部・大気構造を理解する鍵となる天体として、ハッブルやJWSTで大気が詳しく調べられている。
ホットジュピター · ハビタブルゾーン外
HAT-P-7b
主星: HAT-P-7(はくちょう座、Kepler-2) · 約1040光年 · 2008年発見
主星の自転とは逆向き(逆行軌道)に公転していることが示された代表的なホットジュピター。惑星が主星の極の上を通るような大きく傾いた軌道は、惑星が形成後に軌道を大きく変えた歴史を物語る。ケプラーの観測では大気中の雲が移動する兆候も捉えられた。
巨大ガス惑星 · 不明
Kepler-16b
主星: Kepler-16(連星 AB・はくちょう座) · 約245光年 · 2011年発見
2つの恒星が互いを回る連星系の周りを公転する「周連星惑星(サーカムバイナリ惑星)」として初めて明確に確認された惑星。映画スター・ウォーズの2つの太陽を持つ惑星タトゥイーンになぞらえられた。土星程度の質量を持つガス惑星で、空には2つの太陽が昇る。
溶岩惑星 · ハビタブルゾーン外
55 Cancri e
主星: かに座55番星A(55 Cancri A) · 約41光年 · 2004年発見
主星にきわめて近く、わずか約18時間で公転する灼熱のスーパーアース。昼側の表面温度は2,000℃を超え、岩石が溶けた溶岩の海に覆われていると考えられる「溶岩惑星」の代表例。かつては炭素に富む組成も議論された。JWST により大気の有無や組成が調べられている。
地球型惑星 · ハビタブルゾーン内
TOI-700 d
主星: TOI-700(かじき座) · 約101光年 · 2020年発見
TESS が発見した、地球サイズでハビタブルゾーンにある惑星の最初の例の一つ。赤色矮星 TOI-700 を約37日で公転し、半径は地球とほぼ同じ。比較的穏やかな主星のまわりにあり、液体の水が存在しうる距離に位置する。質量は精密には決まっていない。
地球型惑星 · ハビタブルゾーン外
TRAPPIST-1b
主星: TRAPPIST-1(みずがめ座) · 約40光年 · 2016年発見
赤色矮星 TRAPPIST-1 の最も内側を約1.5日で公転する地球サイズの岩石惑星。強い放射を受けハビタブルゾーンの内側にある。JWST の観測では、ほとんど大気を持たない可能性が高いことが示された。系の大気研究の試金石となる天体。
地球型惑星 · ハビタブルゾーン外
TRAPPIST-1c
主星: TRAPPIST-1(みずがめ座) · 約40光年 · 2016年発見
TRAPPIST-1 系の2番目の惑星で、地球とほぼ同じ大きさの岩石惑星。ハビタブルゾーンの内側にあり高温。JWST の熱放射観測から、金星のような分厚い大気は持たないと示唆された。系の大気進化を探る重要なターゲット。
地球型惑星 · 不明
TRAPPIST-1d
主星: TRAPPIST-1(みずがめ座) · 約40光年 · 2016年発見
TRAPPIST-1 系の3番目の惑星で、地球よりやや小さい岩石惑星。ハビタブルゾーンの内縁付近に位置し、条件によっては液体の水が存在しうるとされるが、評価は不確定。低密度で揮発性物質に富む可能性が指摘されている。
地球型惑星 · ハビタブルゾーン内
TRAPPIST-1f
主星: TRAPPIST-1(みずがめ座) · 約40光年 · 2017年発見
TRAPPIST-1 系でハビタブルゾーン内にある地球サイズの岩石惑星の一つ。約9.2日で公転し、低い密度から水や氷を多く含む可能性がある。e・g とともに液体の水が存在しうる有力候補として大気観測が進められている。
地球型惑星 · ハビタブルゾーン内
TRAPPIST-1g
主星: TRAPPIST-1(みずがめ座) · 約40光年 · 2017年発見
TRAPPIST-1 系で最も外側のハビタブルゾーン内にある地球より少し大きい惑星。約12.4日で公転する。低密度から水に富む組成が示唆され、e・f とともに液体の水を保持できる可能性のある天体として注目される。
地球型惑星 · ハビタブルゾーン外
TRAPPIST-1h
主星: TRAPPIST-1(みずがめ座) · 約40光年 · 2017年発見
TRAPPIST-1 系の最も外側を約18.8日で公転する、地球より小さい寒冷な岩石惑星。ハビタブルゾーンの外側にあり表面は低温と考えられる。7惑星は互いに軌道共鳴の関係にあり、その典型例として系の力学研究に重要。
スーパーアース · ハビタブルゾーン内
Kepler-22b
主星: Kepler-22(はくちょう座) · 約640光年 · 2011年発見
太陽に似た主星のハビタブルゾーンで初めて確認された惑星。半径は地球の約2.4倍で、約290日で公転する。岩石惑星か水・ガスに富むかは未確定。質量は精密には測定されていない。ケプラーによる居住可能領域探索の象徴的な成果。
地球型惑星 · ハビタブルゾーン内
Kepler-186f
主星: Kepler-186(はくちょう座) · 約580光年 · 2014年発見
赤色矮星のハビタブルゾーンで初めて見つかった、ほぼ地球サイズ(半径約1.1倍)の惑星。約130日で公転する。岩石惑星である可能性が高いとされるが質量は未測定。地球サイズかつ居住可能領域という条件を満たす画期的な発見。
スーパーアース · ハビタブルゾーン内
Kepler-442b
主星: Kepler-442(こと座) · 約1200光年 · 2015年発見
オレンジ色矮星のハビタブルゾーンを約112日で公転する、半径約1.3倍の惑星。居住可能性指標が高い惑星の一つとして評価される。岩石惑星の可能性が高いが質量は未確定。地球に似た環境を持ちうる候補天体として知られる。
スーパーアース · ハビタブルゾーン内
Kepler-62e
主星: Kepler-62(こと座) · 約980光年 · 2013年発見
Kepler-62 系のハビタブルゾーン内縁付近を約122日で公転する、半径約1.6倍のスーパーアース。水に覆われた「海洋惑星」の可能性も議論された。質量は精密には測定されていない。f とともに居住可能領域内の有力候補。
スーパーアース · ハビタブルゾーン内
Kepler-62f
主星: Kepler-62(こと座) · 約980光年 · 2013年発見
Kepler-62 系で最も外側のハビタブルゾーンを約267日で公転する、半径約1.4倍の惑星。岩石惑星の可能性が高く、温室効果が十分なら液体の水を保持できると考えられる。質量は未測定。居住可能領域内の有力候補の一つ。
スーパーアース · 不明
Kepler-69c
主星: Kepler-69(はくちょう座) · 約2700光年 · 2013年発見
太陽に似た主星を約242日で公転する半径約1.7倍の惑星。当初ハビタブルゾーン内とされたが、後の解析では金星に近い高温環境(内縁の外側)の可能性が指摘され、居住可能性は不確定。質量は測定されていない。
地球型惑星 · ハビタブルゾーン内
Kepler-1649c
主星: Kepler-1649(はくちょう座) · 約300光年 · 2020年発見
ケプラーのアーカイブデータの再解析で見つかった、これまで発見された中でも特に地球に近い大きさ(半径約1.06倍)の惑星。赤色矮星のハビタブルゾーンを約19.5日で公転し、受け取る光量も地球に近い。質量は未測定。
スーパーアース · ハビタブルゾーン内
GJ 667C c
主星: GJ 667C(さそり座、三重連星の一員) · 約23.6光年 · 2011年発見
三重連星系の赤色矮星 GJ 667C のハビタブルゾーンを約28日で公転するスーパーアース。質量は地球の少なくとも約3.8倍。比較的近い居住可能領域の候補として注目された。空には複数の太陽が見えると考えられる。質量は下限値。
スーパーアース · ハビタブルゾーン内
LHS 1140 b
主星: LHS 1140(くじら座) · 約49光年 · 2017年発見
穏やかな赤色矮星のハビタブルゾーンを約24.7日で公転する、密度の高い岩石惑星。質量は地球の約5.6倍。トランジットと視線速度の両方で性質がよく分かっており、大気観測の最有力候補の一つ。海洋を持つ可能性も議論される。
海王星型惑星 · ハビタブルゾーン内
K2-18 b
主星: K2-18(しし座) · 約124光年 · 2015年発見
赤色矮星のハビタブルゾーンを約33日で公転する、地球の約8.6倍の質量を持つ亜海王星サイズの惑星。大気に水蒸気、のちにメタンや二酸化炭素が検出された。海を持つ「ハイセアン惑星」の候補として議論されるが、内部構造は未確定。
地球型惑星 · 不明
Ross 128 b
主星: Ross 128(おとめ座) · 約11光年 · 2017年発見
太陽系に近い静穏な赤色矮星を約9.9日で公転する地球質量級の惑星。主星はフレア活動が穏やかなため、居住可能性の観点で注目される。ハビタブルゾーンの内縁付近にあり評価は不確定。質量は下限値で、トランジットは未確認。
スーパーアース · ハビタブルゾーン内
Wolf 1061 c
主星: Wolf 1061(へびつかい座) · 約13.8光年 · 2015年発見
太陽系に近い赤色矮星 Wolf 1061 のハビタブルゾーン内縁付近を約17.9日で公転するスーパーアース。質量は地球の約3.4倍。近距離の居住可能領域候補として注目される。質量は下限値で、岩石惑星かどうかは未確定。
スーパーアース · 不明
Gliese 581d
主星: グリーゼ581(てんびん座) · 約20.4光年 · 2007年発見
グリーゼ581系のハビタブルゾーン外縁付近を公転するとされたスーパーアース。温室効果次第で液体の水が存在しうると議論された。ただし主星活動に由来する信号との指摘もあり、惑星としての実在自体が論争中。質量は下限値。
スーパーアース · 不明
Gliese 581g
主星: グリーゼ581(てんびん座) · 約20.4光年 · 2010年発見
2010年に「ハビタブルゾーンのほぼ中央にある」と発表され大きな話題を呼んだ惑星候補。しかし後の解析で信号が確認できず、主星の活動による疑似信号の可能性が高いとされ、実在は強く疑問視されている論争的な天体。数値は当初発表値。
スーパーアース · 不明
Gliese 832 c
主星: グリーゼ832(つる座) · 約16.1光年 · 2014年発見
近傍の赤色矮星を約35.7日で公転するスーパーアース候補。当初ハビタブルゾーン内とされたが、その後の研究で主星活動由来の信号である可能性が指摘され、実在や居住可能性は不確定。質量は下限値。
スーパーアース · 不明
Tau Ceti e
主星: くじら座タウ星(Tau Ceti) · 約11.9光年 · 2012年発見
太陽に似た近傍恒星くじら座タウ星を公転するとされるスーパーアース候補。ハビタブルゾーン内縁付近にあるが、金星に近い高温環境の可能性も指摘される。視線速度信号は微弱で、惑星の確証や性質は不確定。質量は下限値。
スーパーアース · 不明
Tau Ceti f
主星: くじら座タウ星(Tau Ceti) · 約11.9光年 · 2012年発見
くじら座タウ星のハビタブルゾーン外縁付近を公転するとされるスーパーアース候補。長い軌道を持ち、温室効果が十分なら居住可能となりうる。ただし信号は微弱で実在は確定的でない。質量は下限値。
地球型惑星 · ハビタブルゾーン内
Teegarden's Star b
主星: ティーガーデン星(おひつじ座) · 約12.5光年 · 2019年発見
太陽系にきわめて近い超低温の赤色矮星を約4.9日で公転する地球質量級の惑星。質量が地球とほぼ同じで、ハビタブルゾーン内にあるため居住可能性の観点で注目される。地球類似度指標が非常に高い天体の一つ。質量は下限値。
地球型惑星 · ハビタブルゾーン内
Teegarden's Star c
主星: ティーガーデン星(おひつじ座) · 約12.5光年 · 2019年発見
ティーガーデン星を約11.4日で公転する、もう一つの地球質量級の惑星。ハビタブルゾーン外縁付近にあり、表面はやや低温と推定される。地球に近い質量を持つ近傍惑星として観測対象に挙げられる。質量は下限値。
地球型惑星 · ハビタブルゾーン内
TOI-700 e
主星: TOI-700(かじき座) · 約101光年 · 2023年発見
TESS が TOI-700 系で追加発見した、地球サイズ(半径約0.95倍)でハビタブルゾーン内にある惑星。d よりも内側を約28日で公転する。同一系に居住可能領域の地球サイズ惑星が複数あるまれな例。質量は未測定。
ホットジュピター · ハビタブルゾーン外
WASP-12b
主星: WASP-12(ぎょしゃ座) · 約1410光年 · 2008年発見
主星にきわめて近く約1.1日で公転する超高温のホットジュピター。強い潮汐力で卵形に変形し、大気が主星へ吸い取られつつあると考えられる。きわめて低いアルベドで光をほとんど反射せず「最も暗い惑星」の一つとされる。
ホットジュピター · ハビタブルゾーン外
WASP-121b
主星: WASP-121(とも座) · 約880光年 · 2015年発見
昼側の温度が約2,500℃に達する超高温ホットジュピター。大気上層で水蒸気が分解され、気化した金属(鉄やマグネシウム)が宇宙へ流出している兆候が検出された。成層圏の存在も示され、極限的な惑星大気研究の代表例。
ホットジュピター · ハビタブルゾーン外
WASP-17b
主星: WASP-17(さそり座) · 約1310光年 · 2009年発見
主星の自転と逆向きの逆行軌道を持つことが初めて確かめられたホットジュピター。半径が木星の約2倍と非常に大きく膨張した低密度惑星で、知られる中でも特に密度の低い惑星の一つ。JWST が大気中に石英の雲を検出した。
ホットジュピター · ハビタブルゾーン外
HD 189733 b
主星: HD 189733(こぎつね座) · 約64.5光年 · 2005年発見
比較的近く明るい主星を持つため、大気が最も詳しく調べられたホットジュピターの一つ。大気が青く見えること、秒速数千kmの猛烈な風、ガラス質の粒子からなる横殴りの雨が降る可能性などが示された。系外惑星大気研究の定番天体。
スーパーアース · 不明
HD 40307 g
主星: HD 40307(がか座) · 約42光年 · 2012年発見
オレンジ色矮星 HD 40307 のハビタブルゾーンを約198日で公転するとされるスーパーアース候補。主星から潮汐固定されない距離にあり、昼夜のある居住可能環境となりうると議論された。質量は下限値で、信号の実在には議論がある。
巨大ガス惑星 · ハビタブルゾーン外
55 Cancri b
主星: かに座55番星A(55 Cancri A) · 約41光年 · 1996年発見
かに座55番星系で最初に発見された巨大ガス惑星。約14.65日で公転する。同系には複数の惑星があり、初期に発見された多惑星系の代表例。ハビタブルゾーンの内側にあり、木星の8割ほどの質量を持つ。質量は下限値。
海王星型惑星 · ハビタブルゾーン外
Gliese 436 b
主星: グリーゼ436(しし座) · 約31.8光年 · 2004年発見
海王星サイズの惑星として代表的な「ホットネプチューン」。主星に近く約2.6日で公転する。水素が彗星のような巨大な尾を引いて流出している様子が観測された。高温下で「熱い氷」が存在しうると議論された珍しい天体。
スーパーアース · ハビタブルゾーン外
GJ 1132 b
主星: GJ 1132(ほ座) · 約41光年 · 2015年発見
近傍の赤色矮星を約1.6日で公転する、地球に近い大きさの高温岩石惑星。主星に近く居住には不向きだが、近距離にあり大気観測に適する。一度大気を失った後に火山活動で二次大気を再生した可能性も議論された注目天体。
ホットジュピター · ハビタブルゾーン外
KELT-9b
主星: KELT-9(はくちょう座) · 約670光年 · 2017年発見
知られる中で最も高温の巨大惑星の一つ。昼側の温度は約4,300℃に達し、多くの恒星より熱い。高温のため大気中の分子が分解され、鉄やチタンが原子の形で検出された。極限の「ウルトラホットジュピター」の代表例。
ホットジュピター · ハビタブルゾーン外
Kepler-7b
主星: Kepler-7(こと座) · 約3000光年 · 2010年発見
ケプラーが初期に発見したホットジュピターの一つ。木星より大きいが密度が非常に低い膨張した惑星。昼側の雲の分布図(雲が西側に偏る様子)が初めて作成された系外惑星として知られ、惑星気象の研究に貢献した。
溶岩惑星 · ハビタブルゾーン外
Kepler-10b
主星: Kepler-10(りゅう座) · 約608光年 · 2011年発見
ケプラーが確認した最初の岩石(地球型)惑星。主星にきわめて近く約20時間で公転し、昼側の表面は溶岩に覆われていると考えられる灼熱の世界。密度から岩石・鉄に富むことが確かめられ、岩石系外惑星研究の出発点となった。
スーパーアース · ハビタブルゾーン外
Kepler-11b
主星: Kepler-11(はくちょう座) · 約2150光年 · 2011年発見
太陽に似た主星のまわりに少なくとも6つの惑星がひしめく、コンパクトな多惑星系の最内惑星。トランジットタイミングの変化から各惑星の質量が精密に求められた。低密度で揮発性物質に富み、密集した惑星系の典型例として重要。
スーパーアース · ハビタブルゾーン外
Kepler-90 i
主星: Kepler-90(りゅう座) · 約2840光年 · 2017年発見
太陽系と同じく8個の惑星を持つことが分かった Kepler-90 系の惑星。機械学習による解析で見つかり、太陽系以外で初めて8惑星系が確認された歴史的成果となった。主星に近い高温の惑星で、半径は地球の約1.3倍。質量は未測定。
スーパーアース · ハビタブルゾーン外
Kepler-444 b
主星: Kepler-444(こと座) · 約119光年 · 2015年発見
約110億歳という、銀河系最古級の恒星のまわりを回る5つの地球サイズ以下の惑星系の一つ。宇宙初期から岩石惑星が形成されていたことを示す重要な発見。主星に近く高温で、内惑星 b は約3.6日で公転する。質量は未測定。
スーパーアース · ハビタブルゾーン内
GJ 357 d
主星: GJ 357(うみへび座) · 約31光年 · 2019年発見
近傍の赤色矮星 GJ 357 のハビタブルゾーン外縁付近を約55.7日で公転するスーパーアース。質量は地球の約6倍。温室効果が十分なら液体の水を保持できると期待される居住可能領域候補。質量は下限値で組成は未確定。
スーパーアース · ハビタブルゾーン内
LP 890-9 c
主星: LP 890-9 / SPECULOOS-2(くじら座) · 約105光年 · 2022年発見
超低温の赤色矮星のハビタブルゾーン内縁付近を約8.5日で公転する、半径約1.4倍の惑星。TRAPPIST-1 に次ぐ居住可能領域の大気観測候補として注目される。SPECULOOS と TESS により確認された。質量は未測定。
直接撮像惑星 · ハビタブルゾーン外
HR 8799 b
主星: HR 8799(ペガスス座) · 約133光年 · 2008年発見
直接撮像で初めて複数惑星が同時に捉えられた HR 8799 系の最外縁の巨大ガス惑星。木星の数倍の質量を持ち、主星から非常に遠い軌道を公転する若く高温の惑星。公転周期は数百年と長く未確定。直接撮像惑星研究の象徴的存在。
直接撮像惑星 · ハビタブルゾーン外
HR 8799 c
主星: HR 8799(ペガスス座) · 約133光年 · 2008年発見
HR 8799 系の直接撮像された巨大ガス惑星の一つ。木星の数倍の質量を持つ若く明るい惑星で、大気のスペクトルから水やメタンの兆候が調べられている。主星から遠く長い公転周期を持つ。質量・周期とも精密には確定していない。
直接撮像惑星 · ハビタブルゾーン外
HR 8799 d
主星: HR 8799(ペガスス座) · 約133光年 · 2008年発見
HR 8799 系で直接撮像された巨大ガス惑星。木星の数倍の質量を持つ。系の4惑星は太陽系の巨大惑星を拡大したような配置をとり、惑星系の形成と力学を探る格好の対象。主星に比較的近く、質量・周期は精密には未確定。
直接撮像惑星 · ハビタブルゾーン外
HR 8799 e
主星: HR 8799(ペガスス座) · 約133光年 · 2010年発見
HR 8799 系で最も内側の、最後に直接撮像された巨大ガス惑星。木星の数倍の質量を持つ若く高温の惑星で、干渉計を用いた観測で大気組成が詳しく調べられた。主星に近く撮像は難しい。質量・公転周期は精密には未確定。
直接撮像惑星 · ハビタブルゾーン外
Beta Pictoris b
主星: がか座ベータ星(Beta Pictoris) · 約63光年 · 2008年発見
有名な塵円盤を持つ若い恒星がか座ベータ星を公転する、直接撮像された巨大ガス惑星。木星の約10倍前後の質量を持ち、円盤の中で形成途上の若い惑星として詳しく研究される。公転周期は約20年超で、自転の検出例としても知られる。
直接撮像惑星 · ハビタブルゾーン外
Fomalhaut b
主星: フォーマルハウト(みなみのうお座) · 約25光年 · 2008年発見
ハッブルが可視光で撮像し惑星と発表されたが、後の観測で光点が消失・拡散したため、惑星ではなく天体衝突で生じた塵の雲だった可能性が高いとされる論争的な天体。直接撮像の難しさを示す代表例。実在は強く疑問視されている。
パルサー惑星 · ハビタブルゾーン外
PSR B1257+12 b
主星: PSR B1257+12(おとめ座のパルサー) · 約2300光年 · 1992年発見
1992年に確認された史上初の系外惑星系の一つ。中性子星(パルサー)を回る3惑星のうちの一つで、月程度のごく小さな質量を持つ。パルス周期のわずかな変化から検出された。生命には過酷だが、惑星発見史の出発点となった天体。
パルサー惑星 · ハビタブルゾーン外
PSR B1257+12 c
主星: PSR B1257+12(おとめ座のパルサー) · 約2300光年 · 1992年発見
パルサー PSR B1257+12 を回る惑星のうち最大級のもの。質量は地球の約4.3倍。隣の惑星 d と重力的に影響し合い、その効果からそれぞれの質量が精密に求められた。主系列星以外を回る惑星として歴史的に重要な天体。
パルサー惑星 · ハビタブルゾーン外
PSR B1257+12 d
主星: PSR B1257+12(おとめ座のパルサー) · 約2300光年 · 1992年発見
パルサー PSR B1257+12 を回る3惑星のうち最も外側の天体。質量は地球の約3.9倍。c とともに相互重力作用が検出され、太陽系外で初めて確実に質量まで求められた惑星系として知られる。強い放射線環境にある過酷な世界。
巨大ガス惑星 · 不明
Kepler-1625 b
主星: Kepler-1625(はくちょう座) · 約8000光年 · 2016年発見
木星級の巨大ガス惑星で、海王星サイズの「太陽系外衛星(エクソムーン)」を伴う可能性が指摘された天体。系外衛星の最初の有力候補として注目されたが、その存在は確定しておらず論争が続いている。質量は精密には未測定。
ホットジュピター · ハビタブルゾーン外
WASP-39b
主星: WASP-39(おとめ座) · 約700光年 · 2011年発見
JWST が大気中に二酸化硫黄を検出し、系外惑星で初めて光化学反応の証拠が得られたホットジュピター。土星ほどの質量で半径が大きく膨張した低密度惑星。二酸化炭素や水も検出され、JWST 大気観測の最初の代表的成果となった。
スーパーアース · ハビタブルゾーン外
GJ 357 b
主星: GJ 357(うみへび座) · 約31光年 · 2019年発見
近傍の赤色矮星 GJ 357 を約3.9日で公転する高温の岩石惑星。「ホットアース」と呼ばれ、近距離にあり主星も小さいため大気観測の好対象とされる。同系の外側にはハビタブルゾーン候補 d がある。質量は地球の約1.8倍。
スーパーアース · ハビタブルゾーン外
LHS 1140 c
主星: LHS 1140(くじら座) · 約49光年 · 2019年発見
LHS 1140 系の内側を約3.8日で公転する高温の岩石惑星。質量は地球の約1.8倍。外側のハビタブルゾーンには有力候補 b があり、系全体が大気・組成研究の好対象。トランジットと視線速度の両方で性質がよく分かっている。
ホットジュピター · ハビタブルゾーン外
WASP-76b
主星: WASP-76(うお座) · 約640光年 · 2013年発見
昼側で気化した鉄が、温度の低い夜側へ流れて凝結し「鉄の雨」が降る可能性が示された超高温ホットジュピター。昼側の温度は約2,400℃に達する。極端な昼夜の温度差を持つ大気循環の研究対象として知られる。