放射過程 · Synchrotron Radiationシンクロトロン放射磁場中を相対論的速度で運動する荷電粒子が、磁力線のまわりを螺旋運動する際に放出する電磁波。運動方向に強く絞られたビーム状に放射され、電波からX線まで広い波長にわたる連続スペクトルを示す。超新星残骸やパルサー、活動銀河核のジェットなど宇宙の高エネルギー現象で広く見られ、磁場や高エネルギー電子の存在を示す。分野放射過程英語名Synchrotron Radiation主要な貢献者ジュリアン・シュウィンガー関連エントリ物理概念制動放射荷電粒子が原子核などの電場によって進路を曲げられ減速する際に放出する電磁波。ドイツ語で「制動(ブレーキ)放射」を意味する。X線管からのX線や、高温プラズマからの放射の主要な機構である。連続的なスペクトルを示し、銀河団の高温ガスが放つX線など、天体の高温ガスを観測する手段として重要である。物理概念黒体放射入射するすべての電磁波を吸収する理想的な物体(黒体)が、その温度だけで決まるスペクトルで放出する熱放射。古典物理では短波長側で発散する破綻が生じたが、プランクがエネルギー量子の仮説を導入してスペクトルを正しく説明し、量子論の出発点となった。恒星のスペクトルや宇宙マイクロ波背景放射は黒体放射でよく近似される。物理概念ドップラー効果波の発生源と観測者が相対的に運動するとき、観測される波の振動数や波長がずれる現象。光では、近づく光源の光は波長が短く(青方偏移)、遠ざかる光源の光は波長が長く(赤方偏移)なる。天体の視線方向の速度測定に用いられ、連星や系外惑星の検出、銀河の運動の解析に不可欠である。音にも同様の効果が生じる。