熱力学 · Entropyエントロピー系の状態の乱雑さや、巨視的状態に対応する微視的状態の数を表す物理量。熱力学では可逆過程における熱の出入りを温度で割った量として定義され、統計力学ではボルツマンの関係式により微視的状態数の対数に比例する量として与えられる。孤立系では時間とともに増大する傾向があり、熱力学第二法則と時間の向きを特徴づける中心的な概念である。分野熱力学英語名Entropy主要な貢献者ルドルフ・クラウジウス / ルートヴィッヒ・ボルツマン / ジョサイア・ギブズ関連エントリ物理概念ブラックホール熱力学ブラックホールを熱力学的な対象として扱い、その物理量を温度やエントロピーと対応づける理論体系。事象の地平面の面積はエントロピー(ベッケンシュタイン–ホーキングエントロピー)に、表面重力は温度に比例し、地平面面積が減少しない法則は第二法則に対応する。重力・量子論・熱力学を結びつけ、ブラックホールの情報問題の核心をなす。物理概念フレームドラッグ回転する質量がそのまわりの時空を引きずり、局所慣性系を回転方向へねじる一般相対論的な効果。レンズ・サーリング効果とも呼ばれる。回転するブラックホールのエルゴ領域はこの効果が極端になった領域で、内部の物体は静止できない。地球まわりの微弱なフレームドラッグは、グラビティ・プローブBやLAGEOS衛星の観測によって確かめられている。物理概念重力レンズ質量による時空の曲がりが光の経路を曲げ、遠方天体の像を拡大・ゆがめ・複数に分裂させる現象。一般相対論が予言し、1919年の日食で太陽による星の光の偏向として初めて確認された。前景の銀河や銀河団によって背景天体がアインシュタイン環や弧として観測され、暗黒物質の分布の推定や遠方銀河の観測、系外惑星探査などに利用される。