素粒子物理 · Muon g-2 Anomaly

ミューオンの異常磁気能率

解明状況:未解明

素粒子ミューオンは小さな磁石としてふるまい、その強さ(異常磁気能率、g−2)は標準模型で極めて精密に計算できる。米フェルミ研究所の実験はこの値を世界最高精度で測定し、ある理論計算とは大きくずれているように見えた。このずれが本物なら、未知の粒子や力が背後に潜む兆候となりうる。ところが近年、強い相互作用の寄与を格子計算で見積もると、理論値が実験値に近づくとの結果も現れ、理論計算どうしが食い違っている。本当に標準模型を超える物理の兆しなのかは、まだ決着していない。

分類
素粒子物理
現在の解明状況
未解明
関連ミッション・観測機器
  • Muon g-2(Fermilab)
関連機関
  • Fermilab
  • CERN
  • J-PARC

最新の研究動向

現在の解明状況は「未解明」です。 Muon g-2(Fermilab)といった観測・ミッションを通じてデータの蓄積が進められています。 研究は主に Fermilab・CERN・J-PARC などの機関が担っています。 ただし確定的な結論には至っておらず、観測精度の向上や新たな理論の検証が続いています。

この問いはまだ解明されていない(acceptedAnswer: null)。 本ページは確定した答えを提示するものではなく、現在の研究状況を構造化して示すものである。

関連エントリ

宇宙の謎ダークエネルギー1998年、遠方の Ia 型超新星の観測から、宇宙の膨張が減速ではなく「加速」していることが発見された。この加速を引き起こす未知のエネルギーがダークエネルギーである。現在の宇宙のエネルギー総量の約7割を占めると見積もられているが、その正体はまったく分かっていない。アインシュタインの宇宙定数(真空のエネルギー)なのか、時間とともに変化する未知の場なのか、あるいは一般相対性理論そのものの修正が必要なのか、複数の仮説が競合している。宇宙の謎ダークマター銀河の回転速度や銀河団の重力、宇宙の大規模構造の形成は、目に見える物質(恒星・ガス)だけでは説明できない。光を出さず、重力でしか存在を示さない未知の物質がダークマターであり、宇宙の物質の約85%を占めるとされる。WIMP やアクシオンなどの未知の素粒子が候補として探索されているが、地下実験でも加速器でも、いまだ直接の検出には成功していない。修正重力理論(MOND)でダークマターなしに説明しようとする立場もある。宇宙の謎バリオン非対称性宇宙のはじまりでは物質と反物質が同じ量だけ作られたと考えられる。両者が出会えば対消滅して光になるため、本来なら宇宙には物質がほとんど残らないはずだ。しかし現実の宇宙は物質でできており、反物質はごくわずかしか存在しない。なぜこの「わずかな偏り」が生まれたのか(バリオン数生成、バリオジェネシス)は未解明である。CP 対称性の破れがその鍵とされるが、標準模型で確認された破れの大きさでは現在の物質量を説明しきれない。