宇宙論 · Large-Scale Structure of the Universe

宇宙の大規模構造

解明状況:部分的に解明

宇宙の銀河は一様に散らばっているのではなく、銀河団・超銀河団が連なる「フィラメント(宇宙の網)」と、その間に広がる巨大な空洞「ボイド」からなる泡状の構造を作っている。この構造は初期宇宙のわずかな密度ゆらぎが重力で成長してできたと考えられるが、その成長の詳細や、ダークマター・ダークエネルギーが構造形成に与える影響は完全には解明されていない。観測される構造の大きさや均質性が標準宇宙モデルの予測と合うかも、精密に検証され続けている。

分類
宇宙論
現在の解明状況
部分的に解明
関連ミッション・観測機器
  • DESI
  • Euclid(ESA)
  • Sloan Digital Sky Survey(SDSS)
  • Vera C. Rubin Observatory / LSST
関連機関
  • NASA
  • ESA

最新の研究動向

現在の解明状況は「部分的に解明」です。 DESI、Euclid(ESA)、Sloan Digital Sky Survey(SDSS)、Vera C. Rubin Observatory / LSSTといった観測・ミッションを通じてデータの蓄積が進められています。 研究は主に NASA・ESA などの機関が担っています。 ただし確定的な結論には至っておらず、観測精度の向上や新たな理論の検証が続いています。

この問いはまだ解明されていない(acceptedAnswer: null)。 本ページは確定した答えを提示するものではなく、現在の研究状況を構造化して示すものである。

関連エントリ

宇宙の謎ハッブル定数の矛盾(ハッブルテンション)宇宙が現在どれくらいの速さで膨張しているかを表すハッブル定数の値が、測り方によって食い違っている。初期宇宙の宇宙背景放射(CMB)から間接的に求めた値(約67 km/s/Mpc)と、近傍の超新星やケフェイド変光星から直接求めた値(約73 km/s/Mpc)が、誤差を超えて一致しない。これがハッブルテンションである。観測の系統誤差なのか、それとも標準宇宙モデルに未知の物理(新たなダークエネルギーや素粒子)が必要なのか、現代宇宙論最大の懸案の一つとなっている。宇宙の謎高速電波バースト(FRB)の起源高速電波バースト(FRB)は、わずか数ミリ秒の間に太陽が数日かけて出すほどのエネルギーを電波で放つ、極めて短く明るい爆発現象である。多くは遠方の銀河から届く。一部は繰り返し起こり、一部は一度きりで観測される。磁場が極端に強い中性子星「マグネター」が有力な起源候補とされ、実際に天の川銀河内のマグネターから FRB に似た信号が検出されたが、すべての FRB を説明できる単一のメカニズムはまだ確立されていない。宇宙の謎宇宙背景放射のコールドスポット宇宙誕生から約38万年後の光である宇宙マイクロ波背景放射(CMB)には、全天でわずかな温度のゆらぎがある。その中に、統計的な予測よりも異常に大きく低温の領域「コールドスポット」が見つかっている。手前にある巨大なボイド(超空洞)を光が通過したことによる効果とする説、初期宇宙の特異なゆらぎとする説、さらには別の宇宙との衝突跡とする極端な仮説まで提案されているが、その正体は決着していない。単なる統計的な偶然である可能性も残されている。